護摩木Deストラップ@吉野金峯山寺

今、私の携帯には、吉野は金峯山寺でいただいた「護摩木」で出来たストラップがついている。


金峯山寺、仁王門。

なんでか?というと、日本最大の金剛蔵王権現像の特別御開帳に行ったのだが、その記念品?なの〜。

金峯山寺は、というより吉野山大峯山修験道の根本道場として知られ、今でも多くの修験者がこちらで入峯修業をされておられる。今回はお見かけしなかったが、電車やホームに山伏の方々がいること、しばしば。しかも、フツーに。入峯修業に必要な物品も、この近辺のお店で揃えられる。


入峯修業とは?開祖は役行者。日本古来の山岳修行と密教が結びつき、形作られた。大自然の懐の中、己を見つめなおし、鍛え上げていくという実践型の宗教行為である。


蔵王堂より、大峰山系。


では、今回御開帳されていた金剛蔵王権現像とは?本来、仏とは穏やかなお姿をされておられ、衆生を導いてゆく。奈良の大仏さんしかり、阿弥陀さんしかり。完璧な悟りを開いたお方が、「如来」と呼ばれる。しかし、衆生の中には、穏やかな導きだけではダメなヤツもいる。ダメなヤツだから、ほっておく。そんなことは「如来」は、なさらない。では、どうやって導くのか??「憤怒の相」に化身される。例えば不動明王は、大日如来の「憤怒の相」に化身されたお姿なのだ。

右手の三鈷(三つ叉になった剣)で悪を砕き、左手の刀印で一切の煩悩や情欲を断ち切り、左足で地下の悪魔を押さえ、右足で天地間の悪魔を追い払う。後ろの赤い炎は、仏の偉大なる智慧、体の青黒色は、仏の深い慈悲を表わしている。
金峯山寺の三尊は、釈迦如来千手観世音菩薩弥勒菩薩の「憤怒の相」のお姿。それぞれ、過去、現在、未来の三世を、深ーい慈悲の心で守ってくださっておられる。(金峯山寺案内より)


今回、この秘仏を非常に間近で拝ませていただける、という特別なご縁を、金峯山寺さんがご用意くださった。未来を守護してくださる弥勒菩薩さまの前で、しばしのご縁を結ぶ。弥勒菩薩の総高5.9m。(ちなみに釈迦如来7.3m)そのド迫力もさることながら、怒りの表情の中にも、慈悲のまなざしをたたえておられる三尊を間近で拝観でき、「仏教」というものの懐の深さを実感した次第。



この「護摩木Deストラップ」は、吉野ヒノキの間伐材で奉製されている。さすが、大自然とともにある修験道の根本道場。間伐材の使用=エコ、ですぞ。