春日大社中元万燈籠

この時期に行われる奈良の夜の行事。なら燈花会。大仏殿万燈供養会。そしてこの中元万燈籠である。

「横断歩道を渡ってくださーい」と言われながらも、ショートカットする不届き者あり。交通法規は守りましょうね、自分。

春日大社にある3000基にも及ぶ燈籠は、800年前から春日大社氏神とする藤原氏春日山を信仰している武士をはじめとして、現在に至るまで奉納されたもので(初穂料を収めれば誰でも)、それらの燈籠に節分と8月14日、15日に火を入れ奉納する行事である。
参道沿いにも多数の石灯籠があり、それらすべてに火が入れられているのだが、暗い。その光だけを頼りに砂利を踏みしめつつ本殿へ。なんかおごそかな気分。

釣燈籠にはそれぞれ、奉納された方のお名前と日付があるのだが。「寛永○○年 〜国 藤堂某」という釣燈籠の隣に「平成○○年 △△市 某」という釣燈籠があったりして、春日大社の歴史の長さと信仰の深さがわかろうというもの。

中のろうそくの熱でゆらゆらと揺れる釣燈籠。なかなか、うまく撮れません。フラッシュ焚いたら、昼間に見るのとなんら変わらんし(汗)そうそう、この釣燈籠の中に、直江山城守兼続の奉納した釣燈籠もあるはずなんだが(娘の名前で奉納している)、見つからず。それならばと以前昼間に見た時の写真を探したが、探しきれず。どこ行った(涙)残念。

余談ですが、上杉家が越後にいた時のお城の名前である春日山城は、この春日大社から、というより春日信仰が由来となっているとか。筒井順慶ゆかりのお寺にも春日信仰をうかがわせる掛け軸がありましたな。まっ、もともと筒井家は興福寺の会計だかなんだかしていた家系だし、興福寺春日大社は切っても切れない縁であるし、こちらは当然といえば当然かな。

若宮から回廊を渡って本殿まで行く。途中ライトもあったが、燈籠の明かりだけというところもあり、昼間行くのとはずいぶん違う印象がある万燈籠。つらつらと平城遷都の公式ガイドブックを見ていると、春日大社さんでは7,8月の毎土日に「神職が案内する朝のお参り」なんていうプログラムを発見。夜は何回か行ったことはあるけど、そういえば朝はないなー。またまた気になることを見つけてしまいました。うーん、ぜひとも参加したい。

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