蓮の台に〜喜光寺の蓮

朝から降り続いていた雨が、小やみになったので、思い切って車でGO!してきた。
行基さんの寺」である喜光寺である。

ここ喜光寺は、奈良市菅原町にある行基菩薩によって創建されたお寺。古くは菅原寺と言われていたが、聖武天皇がこのお寺を御参詣された折、御本尊から不思議な光明が放たれたので、寺名を喜光寺と改名されたとのことだ。

本堂。東大寺大仏殿の十分の一でしたっけね?ちょっとうろ覚え。行基菩薩が東大寺造営にあたり、喜光寺の本堂を参考にされたという言い伝えがあり、大仏殿の「試みの堂」とも言われてる。

行基菩薩は、関西地区を中心に、墾田開発や治水、架橋などを行い、貧民救済に尽力された奈良時代の僧侶である。集団を率いていたので、一時は朝廷から罰せられたが、やがてそれらの社会事業が認められ、朝廷も彼ら民衆の力を利用したいがために許され、大仏建立に協力された。死後その朝廷から、「菩薩」の称号を贈られたんである。このあたりのお話は、ドラマ「大仏開眼」にて、してましたね。

菅原町という名前でピーンと来たでしょうか。ここ菅原町は、菅原道真公誕生の地でもあるのだ。当然、このお寺は学業増進・進学祈願のお寺として信仰を集めているのだ(喜光寺縁起より)。今さら進学祈願でもないので、(それよりボケないようにしなきゃ)今回の目的は、境内の参道に一面に並べられている200鉢あまりの花蓮でござる。



蓮の花は、泥水の中から生まれ、清らかで美しい花を咲かせることから、仏の智慧や慈悲の象徴とされている。如来の台座は、その蓮をかたどった蓮華座。一蓮托生とは、死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生れ変わって身を託すという所から来ている。

雨で花が傷んでいるよ、とはお手入れをされておられた庭師さんのお話だったが、いやなんのなんの、極楽浄土はかくありき、てな感じでございました。


車で行くと、毎回ドジを必ず一回はするんだけど。この二条、三条あたりの道路は、平城遷都に合わせて(だろう)かなり変わっていて(キレイになった)、「ほー」っと感心していたら、道を思いっきり間違えたのだ。何を思ったか、平城宮跡に向かって爆走。あのあたりを走ったことのある方は、おわかりだろうが、Uターンするところなんてありゃせん。「たしかこのあたりに駐車場が・・・」と思った所は、一般車両駐車禁止のでっかい札が。
忘れてました、今、遷都祭なのよね。走る車の中から、ちらっと、大極殿を見てきました。多分、大極殿の初見。おっきいわ、さすがに。よく見えた(笑)

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