京終って、なんと読む?

私ごとですが。大阪の北摂から、ここ奈良へ引っ越してきたのは、今から20何年前のこと。何に驚いたといって、バスの運賃に釣銭のシステムがないことと(阪急バスには、釣銭のシステムがあった)特急電車に乗るのに、特急料金がいることだった。(阪急電車には特急料金は存在しない)←北摂なんで、阪急関係をよく利用していたのだ、失礼。

そして、地名。親の実家が京都なもんで、「いやー、京都の地名って難しいよねー」という方のお嘆きを、「ふふっ」と笑う余裕があった。だが、奈良に来て、ぶっとんだ。ここも、たいがいである。

杏町と書いて「からももちょう」、外山と書いて「とび」、蛇穴と書いて「さらぎ」。車を運転しながら標識のふりがなに、いちいちツッコミを入れていた。
そうかと思えば、奈良県なのに「土佐」「薩摩」「阿波」「飛騨」、海もないのに「磯城郡」「石上(いそのかみ)神宮」・・・。

「土佐」や「薩摩」などは、大和朝廷の国造りの時に、召しだされた人たちの出身地を、そのまま地名にしたと言われている。(土佐と薩摩は高取町、阿波は斑鳩町、飛騨は橿原市にある)
海にちなんだ地名は、古代、奈良は海であったと言われていて、その名残からであろうと推察されている。
例えば蛇穴(さらぎ)は、役の行者が怪しい大蛇を追い払い、その追い払われた大蛇が村の穴に入ったため、役の行者が穴をふさぎ明神さんとしてあがめたというところからだそうで。


で、本題の「京終」。JRの駅名でもあり、「南京終町」「北京終町」というバス停もある。
間違っても、「なんきんおわりまち」と読んではいけません。えぇ、私は一番最初、そう読みました。

平城京の外京の南端であったことから(平城京は東側に外京と呼ばれる張り出した地域があった)「京(みやこ)の終(はて)」で「きょうばて」

読める?
でも、このパソコンで「きょうばて」と入れて変換したら、一発で「京終」と変換しました。「いかづち」は、出来ないくせに。ちょっと、ムカつく。

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