甘樫丘
采女の 袖吹きかえす 明日香風 京を遠み いたづらに吹く 志貴皇子
持参のブルーベリーベーグルとお茶で、甘樫丘でランチ。明日香風に吹かれながら、なんて、贅沢なんでしょ(笑)
畝傍山と、後ろに見えるフタコブラクダのような山が二上山。二上山といえば、悲劇の皇子とも言われている、大津皇子のお墓があるとされている所。
うつそみの 人にある我れや明日よりは 二上山を 弟背と我れ見む 大迫皇女
香具山。
耳成山。
これら大和三山のふもとに、日本初の条坊制地割を用いた都である藤原京がある。
香具山は 畝傍ををしと 耳成と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古も しかにあれこそ うつせみも 妻を 争ふらしき 中大兄皇子
うーん、この人が、妻争いの歌を読むと、なんかキナ臭い。
ぼけーっとお茶を飲みながら、畝傍山を見ていると、地元の方と思われる方が、観光客相手に色々と解説をされていた。聞くともなしに聞いていると、その方まるで昨日のことのように飛鳥京から藤原京への遷都の事を話される。それも、持統天皇の友達みたいに、彼女の心境なんかしゃべっちゃって。お説、たいへん面白かったです。
快晴だったんだけど、一天にわかにかき曇りってな状態になったんで、そうそうに丘を下りる。おしいな、話はかなりの佳境に入っていたのに(笑)