薬師寺東塔

薬師寺の東塔の解体修理事業がスタート。現在、東塔は白い布で覆われていております。
昨年の秋ぐらいからかな?今までは、夜になると東塔西塔が浮かびあがって見えて、
「奈良っぽいなー」
と思っていたのに、今は、夜になると西塔の隣に白いヌボっとしたのが、見えたりなんかして(笑)。

それはさておき、満身創痍な状態だそうです。

心柱が空洞化して、亀裂が入っていて、このままでは折れてしまう心配があるとか。空洞をどのように埋めるかがカギだとか。国宝かつ、世界遺産でもあるから、慎重に検討されていらっしゃるであろう。
そのほかにも軒の垂下が各層ともにひどいんだとか。

前回の解体修理(明治31年から1年半)は初層の柱を残して行われたそうだが、今回は根本的な手当になりそうです。

今秋から修理用の覆屋が建設され、来春以降実際の解体が始まり、
「凍れる音楽」
と例えられた姿は、当分見ることができなくなります。

でも、今回の修理で、藤原京から移築したのか、平城京で新築したのか、の移建論争にも新たな展開が期待できそうです。
年輪年代などの科学的な手法で、部材を調べることができるからだとか。

見ることがかなわないのは、ちょーっとさみしい気もしますが、謎が解明されるかも?を楽しみにしたいと思います。

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