台風と病院

台風が直撃するよーん!という日、よんどころなき事情がありまして、一泊二日の検査入院というのをしていました。

別にたいしたことじゃーないんですが。


でも、ご存じですか??女性のガンで一番多いのは大腸ガン、なんですってよ!!


そうです、この大腸の検査。いわゆる内視鏡を使う検査っつーのをしたわけなんですが。

大変でした。って何が??


前日からの病院食と、当日朝からの2Lの下剤を飲むのが。

前日はいつも通りお仕事でしたので、働きながらの朝昼おかゆにおつゆ(!)という病院から支給された食事はとても足りず。お腹をグーグー鳴らせながらの接客業。しかも、こういう時に限って差しいれのミ●タードーナッツがやってきたりなんかするのだ。


夕食は8時までにコーンスープ(インスタント)。9時に下剤第一弾を飲むとそれからは絶食。気を紛らわそうと見るテレビは、どれもこれも何やら食べるシーンが多い。←いやはやホンマに。
それはそうと、お腹すくなー。


翌朝9時前に病院に集合。薬剤師さんによるレクチャーを受け(「何かあったら帰れませんから」という一言入り。)、件の2Lの下剤を飲む。噂には聞いていたけれど、まさしく「味の薄いポカリス●ット」。

昼間の番組は夜より食べる率が高いので、テレビはキャンセルし持参の本を読みながら、下剤をグビリチビリ。


持参した本は

アリアドネの弾丸

アリアドネの弾丸

病院だから病院もので。という単純な理由。高橋容疑者が捕まったので、村上春樹アンダーグラウンド」にしようか、とも思ったのだが精神的に落ちて行きそうなのでヤメ。


出した便を他人(看護師さん)に見せる、という普通では考えられないようなことをして、いざ検査。


「腸を膨らませるのがキツイ」だの「内視鏡を入れる時がイタイ」だの、色々聞いて戦々恐々としていたのだが、心配ご無用!


安定剤は入れられるし、腸の動きを止める薬は入れられるしで、まーったくそんなことは感じるヒマがなかった。それより、直立している板にもたれて立ったら、その板がグゥイーンと倒れて検査体制に入っていく方にビックリ。


残念だったのは、モニターを見られると思っていたけど、見られなかったこと。←んなもん、見てどうする(笑)

まっ、検査の間中、うつらうつら寝ていたようなので(音は聞こえていたけど)。


胸部エックス線を撮りOkが出れば、またもやおかゆとおつゆの病人食。
「今、腸にはなーんにも入ってないからね」
と言われるけれど、お腹がすくすく。

相変わらずの食べ物三昧のテレビは精神衛生上よくないので、結局持参本を読破し消灯。



翌朝もおかゆとおつゆとジュースという、この2日間のお腹の足しになるのかならんのかわからん食事をして、主治医のお話を聞いてから、無事終了。

台風一過の曇り空の中、大和郡山柳本商店街にある数々の誘惑(1週間は消化のよいものを食べ、禁酒)をくぐり抜け(?)帰路につきました。



それにしても、人間の欲望の一つでもある食への誘惑のなんと多いことであるか。

結局誘惑に負け、近所の7−11でプリンを買ってしまった時、わたしゃぜーったいに悟りの境地は開けない。そう確信した。