なるへそ〜な事。薬師寺編

新年3日に行った時の薬師寺東塔の様子。おそらく今頃はすっかり覆われているんじゃないでしょうか??


在りし日の大池からのショット。

最近、小川三夫棟梁の本を読んでいます。「宮大工と歩く奈良の古寺」。


それによると、薬師寺東塔と西塔は最上階の屋根の勾配と長さが違うそうです。西塔は創建当初に近い形にしてあるのだとか。一方東塔は、屋根の軒を昔の修理の際に切ってるんですって。だから、あのリズム感が生まれてるんだとか。



乗木の先端は風雨にさらされて痛むから、それを見越して最初っから長く作って、で、修理の際には痛んだところを切ってやってたって。

あと、あの裳階がタガの役割をしてるとか、西塔は初重が格子だけど、東塔は壁になってて、本当はどっちなんだろう??とか。←気がつかなかった 汗。



もっとはやく読んでおきゃーよかったよ。当時は鋸なんかなかったから、木も割るしかなくて、だから不揃いで(確かに中に入った時に思った)。しかも法隆寺造ってから70年しか経ってないし、都も造らなきゃいけないから、どこにも大きなそして良い木がなくて、でも建てなきゃいけないから(持統天皇の病平癒を祈願しているから)必然的に技術力が上がって…。


現場を見ている棟梁ならではの視点が盛りだくさんで、東塔では間に合わなかったけど、その他のお寺巡りの際には持参して(細かい所が抜けるから 笑)行こうと思う。


ところで修理の期間中、公開してくださるんでしょうか??とても、気になります(笑)