頭塔

奈良には、とても不思議な史跡があります。
そこがこの「頭塔(ずとう)」と呼ばれる史跡。

どうやら「土塔(どとう)」がなまって「頭塔(ずとう)」になったのでは??とのこと。東大寺の僧実忠が築いた、仏舎利を納めるための仏塔としての役割があったと考えられているとのこと。

ボランティアガイドさんのお話によると、偶数段が平らになっていて、奇数段にこのような石仏があることから、ずっと巡りながら石仏を拝めるようにしていたんじゃないか。日本には他に類をみない形式なのは、奈良時代に大陸からやってきた僧侶たちが、自分たちの故郷のやり方で造ったからであろう、とのことでした。

たしかに、パっと見たところは、ピラミッドっぽく見える頭塔。もちろん、この中は歩くことができませんが、見学デッキがぐるりと回りを囲んでいて、北半分は復元整備、南半分は現状保存、という形になっています。


普段は、非公開。なので、見学希望の方は、管理人まで予約するか、一般公開時まで待つか、になります。