高取城へGO!〜行き方編

巽高取 雪かとみれば 雪じゃござらぬ 土佐の城

(町の東南に見える高取山は雪のように美しいけれど、雪じゃなかった、真っ白な高取城だったんだねぇ)



高取なのに、なぜに「土佐」??ここの旧名は土佐で、城下町からこの高取城へ行く道は今でも「土佐街道」。で、なんで「土佐」か??諸説あり。明日香村が隣なので、時の大和政権へやってきた人たちの出身地がそのまま地名になったのではないか?とか・・・。


そんな高取城へ行くには、3つほど行き方があります。


まずは、お手軽コース。
「車で行っちゃえ!」
ここで注意。城の近辺に駐車場はありません。路駐です。山です。崖もあります。野生動物だっています(糞をみつけた)。どういう事態が車に降りかかろうと、それは「そこに止める」という判断をした「あなた」の責任です。

ただとても楽です。「七つ井戸」の付近に止めると、本丸まではわずか5分。(最初の写真は、その七つ井戸から見上げて見た図)


「井戸あり。危険!」


車で行くけど、少しは歩きたい。
そんなあなたは、八幡口からどうぞ。もちろん、ここも駐車場はなし。すべて自己責任です。

こんな道を歩くと(これはまだ、ゆるやかな方)、やがていきなり

石垣が、あっちゃこっちゃに現れます。ここらへんから、テンションMAX!!壺阪口門、壺阪口中門を突破し、大手門へ!


油断は禁物。こんな所が随所にあるので、同じ所を一周しないように(笑)。ちなみに私は一周半、とうてい高取城の下働きには、なれない・・・。



足に若干の自信がある方は、壺阪寺から歩く(というより、登る)。車道を歩きますが。私はここを歩いた。ひたすら歩いたねぇ、それも車道のど真ん中を!!こんな景色を見ながら。


足にとても自信があって、歴史を感じたい!と言う方は、城下町からどうぞ。
ただし、城下町との比高差400m、ハイキングコースとして整備されていて、ちゃんと標識もついていますが、若干歩きにくいところがあります。


一斗坂。


七曲り。

それらを経ると


猿石。高取城のシンボル。


〜防御法のひとつとして、城へのぼる山道の要所要所にびっしり竹ノ皮を敷きつめた。登ってくる敵兵が足をすべらせてあっというまに谷へころげおちるだろうという工夫である。-略-
「竹箒で掃けばいいじゃありませんか」といった。城方がそうするなら、寄せ手は箒を持ってくればよいのである。〜
司馬遼太郎氏「街道をゆく・大和壺坂みち」より。


ここを歩けば、実感できますぞ。


追記。あと、栢森から行くコースがありますが、実践したことはありません。おそらく、とても健脚コースだと思われます・・・。