春のゾーンin藤原京

奈良には、律令制度に基づいた条坊制の都がありました。

一つは昨年1300年祭が盛大(!)に行われた、「南都(710年)の都は、平城京

もうひとつは、その前に都がおかれていた「藤原京」。

現在における大きな違いは、復元物がある(平城京)か、ない(藤原京)か。


個人的には、建物が建つ前の平城京が好きだったので、無いほうが好ましいのですが。無ければ無いで、色んな「開発」という魔の手が忍び寄ってくるので、(現在平城京世界遺産なので、そんな心配はいらない)なんとも言えないのだけれど。
でもさ、無ければ無いで、楽しみもあるねぇ。

天気のいいお昼には青空食堂に、野球とサッカーが一度に出来ちゃったり、誰はばかることなく、グースカ寝ることも出来ちゃう。
在りし日をしのんで、妄想することだって、可。空想の中の都は、とてつもなく立派で、絢爛豪華で。都人は優雅で、一緒になってしゃなりしゃなりと歩いたりなんかするの。

アホでしょー、私(笑)。


世界遺産暫定リストに載っている藤原京。その存在をより知ってもらうために、いろんな方法をとっています。


そのひとつが、お花を植えるということ。
全体を季節ごとのゾーンに分け、植えておられて、季節になるとカメラマンたちがこぞって撮りにこられます。

春のゾーンの、菜の花と桜。

後ろに見えるは、耳成山

今は、ひなげし。

桜並木の後ろに、香久山が控えている。

ここら辺は、ちょうど内裏があったとされるところにあたる・・・、はず。
いいでしょー、あでやかなひなげしが。雰囲気たっぷし。

夏は蓮、秋はコスモスが、政治の表舞台であった所に咲き乱れます。そこから見える山は、畝傍山

写真を撮っていて体現出来たこと。藤原京は、大和三山畝傍山耳成山、香久山)に囲まれた地を選んで都をつくったんだということ。
勉強するより、実感できますよ。