薬師寺東塔と萩の花

ちょっと、東の方へ行っておりましたが、相変わらず奈良県内をぶらぶら。というより、北大和方面が多いのう、こうやって見ると。電車で2駅、車で20分もあれば充分に行ける、世界遺産薬師寺へ行ってきた。
目的は、もうすぐ修理を行う東塔の内陣が公開されている!ということ、そして萩の花。

まずは、大池まで。

薬師寺といえば、この場所から写されたのが多い。が、私のルミックスちゃんでは、これが限界。だって肉眼で見た方が、大きく見えるんだよ。どうよ。こう言う時、あのバズーカー砲みたいなカメラがあればなーって思うねぇ。使いこなせんだろうけど、きっと。画素数とか、あんまり気にしないのだ。

境内にあふれんばかりに咲いているのは、萩の花。再建された朱塗りの回廊に、映えますなー。

東塔の内陣は、もちろん内部に入れるというわけではなく、合わせ鏡を使い、見学者は入口から心柱や内陣の天井絵を鏡越しに見る、という方法がとられている。現在の高層ビルの建て方にも応用されているという、心柱が今に残っているというのも奇蹟であろうが、内陣の天井絵があれほどはっきりと残っているとは。よくよく見ると外回りの壁にも朱色が残っているし。「龍宮造り」といわれていた(薬師寺略縁起より)そうだが、さもありなん。

このたび東塔は、平成30年まで解体修理を行うこととなる。実はこの東塔、わかっていないことが多いのだ。平城京の時に新築したという説と、藤原京で建立し、平城京へ移設したという説がある。文献に基づくか、様式に基づくか。おそらく年輪年代測定法が用いられるであろう。光谷先生、よろしくお願いいたします。でも、とある本をちらっと読んでいたのだが、どんな年輪でもいいというわけじゃなさそうなのだ。白太という樹皮に近い部分が必要なんだそうだ。かの、唐招提寺の時も、なかなか見つからなかったとか。うーむ、今回はいかがなりや。


この風景を見れるのも、あと少し。さみしいけれど、次世代に引き継ぐためには、仕方がないことなのかもしれん。

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