新説?真説?あぁ、大河ドラマ

私が学校教育と言う名で教えを受けてから、はやン十年。油断しておったら、いろんな事に変化が生じておりました。
例えば、源頼朝肖像画だと教えられていたあの神護寺の絵ですが、今は、「伝」がつくんですってね。限りなく、源頼朝ではないそうなんですって。神護寺は認めてないみたいですが。私も、しゃっこらしゃーとは認めにくい。だって、「そうだよ」って教えられたもん。教科書に載ってたもん。長篠の戦も、長篠・設楽が原の戦いっていうのが、今や主流だそうです。そりゃそうなんだけどさ。あるお人に、長篠の戦いって言ったら、「トシがばれるよ」と脅されました(笑)

で、今年の大河ドラマ龍馬伝」。実はねー、ちょっと楽しみにしておったんですよ、龍馬好きだから。脚本家の「僕は坂本龍馬の事は知らない」発言には、びっくらこいたけど(笑)、チーフPの演出ドラマは結構お好みの部類に入っていましたんでね。去年みたいな事はないだろう!と思っておりました。けど・・・。

主人公を周囲が必要以上に持ちあげる、というのは大河ドラマにありがちな事なので、目をつぶっておりました。あくまでもドラマなんでね、エピソードを色々くっつけたがるというのも、まぁいい。でもね、主人公に敵対する勢力、この場合は幕府側ですね、を必要以上に悪人、もしくは無能の人、に仕立て上げるというのは、どうかなーって思うんですよ。今だからこそ「何やってんの」って言えますけど、それぞれの立場から、枠組みの中から考えた行動だったと思うんですね。そういう枠組みから外れて飛躍した考えを持ち、行動したからこそ、龍馬や高杉晋作は多大な評価をされているんでしょうけど。

今回、サブタイトルに「高杉晋作」というのが出てました。この龍馬伝では、龍馬と晋作はなぜかソウルメイトになっちゃってます。それはいい、別に、ドラマだし。「遺言だから」、というセリフの次に晋作が桂小五郎に言った言葉を聞いて、椅子から転げ落ちた、マジで。
「坂本さんを信じて、大政奉還を実現させてほしい」
い、いつの間に、晋作は「大政奉還」を自分の夢だ、と思っていたんでしょうか?うーん、私は、高杉晋作は長州第一主義だったと思っていたんですが。支配者階級の家の子の晋作が、身分制度を真っ向から否定したと言われる「奇兵隊」を創設したのは事実だし、だからこそ、評価されるんですが。ドラマの中でも「奇兵隊の存在があったから、考えることができた」とかって、龍馬が言うてましたけど。だけどさ、奇兵隊って、はじめに「身分をぶっ壊してやれ」ありきなのかい?結果として、身分否定になったとばかり、認識しておりましたが。
百歩譲って、龍馬と晋作の考えが似ているからと言って、「大政奉還」まで一緒かなー?あのまま、もう少し生きたとして、すんなり受け入れて桂や中岡を説得するのかな?今や、これは真説?もしかして、私の知識が古いだけ?だったら、ごめんなさいm(__)m

水平線に向かい死んでしまう悔しさを嘆くとか、桜の下でどんちゃんとか(願わくば、花の下で〜を彷彿とさせてて、ホロっとした)、そういうのはドラマとして、ありだとは思うんです。その人を演じた役者さんの解釈だしね。しかしだなー、今回の件に限らずですが、最近の大河ドラマって、言ってもいないこと(言いそうに無いこと)を言わせるとか、主義主張から外れた発言をさせるとか、多い気がするの。そういうのは大河ドラマとしては、どうなんかな?って思いますね。

そんなことをしなくても、充分に、歴史上の人物は、すべからく魅力的で、素晴らしいと思うんだけどなー。

ということで、次回のネタは、その坂本龍馬の「薩長同盟」の裏書と、愛と妄想の江戸城ネタでございます。って、たいしたネタじゃないけど、妄想しちゃってます。

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