尋ねられやすい顔

どうやら、人に物を尋ねられやすいタイプらしい。一番顕著なのが道だ。極度の方向音痴なので(行った道が帰れない)、できればやめていただきたいのだが「私は方向音痴です」という張り紙をしているわけでなし。

まだ、自分が住んでいる所や、出先でもある程度土地勘があるところだと「そこの道をまっすぐ」だの「あそこの信号をこっちに曲がって」という、非常にわかりづらい、本人にすれば最大限の説明を行うことができるのだが。が、問題は全く知らない土地で聞かれることだ。

先日も、どうしても母校に用事が出来たので、20数年ぶりに千里中央駅に降り立った。記憶では、そこからバスに乗っていくのだが、そのバス停を探すのに一苦労。10年ひと昔×2+αの過ぎた月日は大きい。
「行きゃーすぐにわかるだろう」が「こんなはずじゃなかった」という焦りに変わったその時、「あのー」と声がした。周りを見渡したが、もちろん私以外にも人がいる。「私じゃない」と見極め、目下の課題である母校へのルートとバス停探しをしていると、またもや「あのー、お尋ねしたいんですけど」という声と有無を言わせぬ視線が、背中に突き刺さった。
「へっ!?」と振り返ると、その方とばっちり目があった。「○○(寺院名)に行きたいんですけど、どのバスに乗ったらいいんでしょうか?」

わしゃ知らんがな!!こっちが聞きたい。

「私、ここの人じゃないんで、わからないです」と丁重(か?)にお断りしたものの、その方の失望にも似た視線に、少々気の毒な気持ちになってしまった。答えられなくて、スミマセン。

こんな事は序の口。旅先でもよくあるのだ。長崎では長崎弁で、とある店に行きたいと言われて「なんて言わはりました?」とお答えし絶句されたこと。松島では、なんとか競技場に行きたいんだけど、と焦った声で地元ナンバーの車から話かけられたこと。東京では地下鉄××線と△△線は乗りいれてるのかな?などなど。

同僚であるふーみんに「そんなに頼りがいがある雰囲気なのかな?私って」と先のエピソードを交えしゃべったところ「いや。単に、隙だらけなだけだと思うけど(笑)」と、言われてしまった。

ひどい。何もそこまで言わなくても。

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