龍馬伝「黒船と剣」

先週までは、龍馬の半径1m1くらいのお話だったけど、この回からは世界がぐーっと広がってきた。ペリーが浦賀にやってきて、開国を迫ってきたから、当然と言えば当然なんだが。

老中の阿部が、諸藩の大名たちに政り事を相談したことから、一気に幕府の権威は失墜する。そりゃそうだ、徳川幕府は特に外様大名たちに、口をはさむ隙を与えないために色々と役目を押し付けて二百何年間、やってきたんだからね。

土佐藩では山内容堂吉田東洋が登場!役者が、揃ってきましたな(笑)武市が、意見書をお殿様に読んでいただけた!と喜んでいたが、彼の身分は白札。悲しいかな、上士ではないんである。東洋にはお声をかける容堂だが、武市は一顧だにしない。後々の3人の係わりを感じさせるくだりであった。

黒船を見た龍馬と小五郎の対比も、面白かった。見たこともない文明に接し、かたや武士の世の終わりを感じ、かたや学問が必要と考える。ふたりの、これからの時代へのアプローチの仕方の違いが出ていたような気がした。

それにしても、この龍馬伝の龍馬は実に素直(笑)
他藩の小五郎に「自分はこの先、どうしたらいいのかわからない」と聞くなんて。小五郎は、冷たく突きはなしてたけど。

確かにあの時代、武士が正面切って刀を否定することは、あり得ないのかも知れないが。

一気に世界が広がってきた龍馬伝。来週は、松陰先生も出てこられるし、尊王攘夷の思想も出てきそうなんで、ますます楽しみです!!