龍馬伝「偽手形の旅」

お金持ちの龍馬が、偽手形を作るはずもなく、弥太郎が作ったんだが。
「(偽手形だと)バレることはない」
自信たっぷりに言い切り、確かに途中2か所の関所は見事通過!
役人は、形式さえ整っていたら大丈夫だというところを、見抜いた結果なんだが。

「自分を江戸へやってほしい。この頭脳を生かしたい」

香川さんのあまりの熱演に、途中、このドラマのタイトルは「弥太郎伝」かと思ったぜよ。
そりゃ、飲んだくれ、バクチ好きのとーちゃんにありったけのお金使われるんだもんね。逃れたい、一旗あげたいとは思うだろう。

旅籠で、そんなとーちゃんの博打仲間に見つけられる弥太郎。それを救いに行く龍馬。

「いらん喧嘩は、しとうない」

剣の達人は、簡単に人を切らないそうだ。後年、龍馬は幕府から命をつけ狙われる存在になるのだが、刀は抜かなかったといわれる。龍馬は北辰一刀流免許皆伝の腕前にも関わらず、だ。
この時は、剣術の腕を磨くために江戸千葉道場へゆく途中なのだが、この場面は龍馬の人となりが出ていて、好きなところであった。

最後の関所で、弥太郎の偽手形がバレ、龍馬を巻き添えにしないために、関わりを否定する弥太郎。行きたくて行きたくて仕方がなかったであろう心境を察すると、せつない気持ちになってしまった。

来週は、いよいよ江戸へ。桂小五郎も出てきて、いよいよ龍馬の世界が広がって行くんだけど。


最後に、やっぱり気になることを。
加尾との場面なんだが。現代にある程度、合わせないといけないことは重々承知はしてるんだけど。
いくら裕福なお家とはいえ、龍馬は総領息子ではないんだ。いわゆる冷や飯食いの御身分である。下士とはいえ、武士のお家。そこに生れた女性が、そんな立場の人を好きだのなんだのというのは、ちょーっとどうかな?
その瞬間、コスプレショーに見えちゃうんだよね。

残念