坂の上の雲・留学生感想

今頃です。世間では、香川さんは子規ではなく、すっかりミ○ビシの創業者になっておられますが(笑)

2009年度、放送分最終回。

日清戦争も終わり、日露戦争への布石を打つ回です。ありとあらゆるところに、伏線がありましたね。

今回は、好古さんの出番が少なかったような・・・
陸軍内部でも、騎兵の存在価値がよく理解されていないということに、日頃から悩み、理解のない上層部への意見具申されておられたようなんですが、そこらへんも描いてほしかったです。せっかく、児玉やら大山やらいるのに。

尺が足らないんだろうね、きっと。

広瀬中佐の恋のお話の方が、ドラマティックだし、テレビ映えするからね〜事実、ドラマ以上にドラマですからね、あの二人の関係は。

やはり今回も、私のポイントは正岡子規ですよ。真之を送る時の送別の句なんて、涙がでてきた。
「あしほどの大望を抱いたまま死んでゆくものもおるまい」
絶望的な病魔に冒されながらも、子規の前向きに生きようとする姿にはほんと感銘を受けました。もう上手すぎますよね、香川さん。

真之はアメリカに渡り、マハンと会い、戦術家としての原理原則を学び取ります。
「戦いの原理に今も昔もない」
後の、日本海海戦の戦術の元になったのは、武田家、村上家などといった戦国武将たちの戦術だったとか。歴史とはつながっているものだということを、実感するお話です。

そして、小村!どこへ行っても、自分という軸がブレない。彼ならば、完全に対等な外交ができるでしょうな。竹中さん、グッジョブです。

日本国中が、自分の国の在り方を真剣に考え行動した。そして、その人たちがいたからこそ、今私たちはこの平和な国に住んでいる。
そのことを決して忘れてはならない、この「坂の上の雲」を読んだときの感想を、この放送を見て改めて感じました。

2010年12月に第2部の放送があります。
それもまた、楽しみです。