楽しみのひとつ

今年の予定に組み込んでいたものが、確定いたしました。


正倉院の工事現場見学です。

只今、正倉院は工事中(適当な表現ではないけど)。昨今の文化財の修復工事は、「見学する」というのが流行りのようですが、宮内庁も粋な計らいをしてくれたようです。


が、姫路城のように、ウェブで予約!というわけにはいかないようで・・・。


往復はがきに住所、氏名、連絡先、年齢などを記入し、宮内庁に申し込む→宮内庁から返信はがきが来る→当日はそのはがきと身分証明書を持参のうえ、1時間以内に見学する、という運びになっております。


写真はOKなようなので、(三脚禁止)撮る前にメモリーカードが満杯だった!ということにならないように(実は高取城でやっちゃっている)気をつけて楽しんで行きたいと思います。


正倉院といえば、毎年秋に行われる正倉院展。昨年は、蘭麝待(黄熟香)が目玉でした。蘭麝待といえば織田信長が切り取ったことでも有名ですね。「ならら」という雑誌に、その信長が東大寺に対して蘭麝待を所望するさまを書いた書物を紹介していました。


時の権力者である信長の申し込みに、突然のことで右往左往する東大寺。とにかく、古来のしきたりがありますので、急に言われても・・・、と断ったものの、4日後には本人が多聞城までやってきている!さぁ、どうする!!といったやりとりが書かれていて、当日蘭麝待をよりいっそう興味深く見ることができました。

そのなかで、気の毒だったのが筒井順慶。自分を大和の国主にしてくれた信長と、旧知の間柄である東大寺の間にたって、子供の使いのように走り回る姿が垣間見えました。さしずめ、少々強引な上司と、頑固な取引先の間にたつ中間管理職、といったところですか。

あとは、何事もなく当日(3月の話)を迎えるまでのこと。その間に、何事かがあれば、

「えぇーい、ひかえおろー!!この宮内庁の文字が目に入らぬかー!!」

と、言ってやるつもりです(笑)