ホテイアオイ〜本薬師寺跡にて

藤原京朱雀大路跡を、ずずずぃーーっと南へ下りると、本薬師寺跡があります。

そこで毎年夏になると咲いているのが、ホテイアオイ

うねび北小学校のみんなが一面に植えてくれて、最盛期には青のじゅうたんになります。


これは、去年の様子。


まだ、ちょっと早かったかな?



都が藤原京にあった時に、天武天皇の勅願で建てられたのが、この本薬師寺。西の京にある薬師寺と区別するために「本(もと)」という文字が頭についています。平城京に遷都した際に、現在の西の京に移した、とも言われていますが、一部の建物は残っていたとも言われていて。はやい話が、まだ決着はついていないのです。決着がつくのは(つくのか??)、もうすぐはじまる薬師寺東塔の解体修理においてではないか、と期待されていますね。

私はこの、藤原京から朱雀大路跡を通って(今は、普通の住宅街だけど)、この本薬師寺跡へ行くルートがお気に入り。

きっと大宮人もこの道を通って、現世利益を求めに通ったにちがいありません。・・・よね?


ちなみに、ささやきの小径にある新薬師寺の新は「あらたかな」という意味。
薬師如来がいらっしゃる所は、東方浄瑠璃浄土=現世利益であります。