特別展「龍馬伝」

6月の京都に行ったのは、「みなづき」を買うためではない。コレを見に行ったのだ。↓

特別展「龍馬伝」。京都文化博物館で、7月19日までやっている。

龍馬との出会いは、今をさることン年前の高校生の時。以来どっぷりとはまり、今年の大河ドラマのために、陸奥宗光紀州藩出身の方が創業された会社の、ブルーレイデッキを買った。弥太郎さんの会社ではなく、龍馬さんがCMされている会社でもないのが、ちとイタイ。ちなみに、このBDのハードディスクには「龍馬伝」が毎週録画されるように(日曜のOAには見れないことが多い)、インプットされている。

そんなことより、肝心の龍馬伝の展示だ。龍馬のガラス板写真は、3日間のみの展示で、急遽入った仕事のために見ることはかなわなかったんだが、数々のお手紙類や遺品をがっつり堪能してきた。

いつの世も変わらぬ、父が子を心配する「坂本八平訓戒書」や、姉の乙女や乳母のおやべさんにあてた龍馬の手紙の数々、中でも有名な勝海舟に認められたんだよ!!と姉に自慢する「エヘンエヘン」の手紙は、末っ子龍馬の本領発揮と言ったところか。見ているこちらも、ほほえましくなってしまう。

もちろん、あの激動の時代の証人のような手紙や書簡だ。そんなほほえましいものばかりではない。平井収二郎の爪で書いた辞世や、妻の富と姉に向けて自分の主張を書いた(土佐藩は要堂公の下、一つにまとまり行動すべきだという)武市半平太の獄中からの書簡、中岡慎太郎の「藩というものにしばられるべきではない」、久坂玄瑞の「諸侯頼むにあたわず」、勝海舟の日記(新撰組に対して批判的な見解を示している)などなど。それぞれの筆致に、毎日が激変する時代に流されず、己を貫いた人々の意志を感じることができた。

そんな中で、松平春嶽の書き初め「元気」(←この言葉がお好きだったようだ)、龍馬暗殺の2日前に陸奥宗光あてに書いた「お前の刀を頂戴♡」といった手紙を見ると、ホッと一息つける。中でも、龍馬や西郷隆盛が大変信頼したという、三吉慎蔵の遺品が目をひいた。西郷隆盛からもらったという帷子だが、保存状態がきわめてよく、今でも十分着用できるのではないか、というくらい。三吉自身が几帳面な性格の持ち主だった、という説明書きではあったけど、厚く信頼された三吉の人柄が、そこにあふれているような気がしたのは気のせいかな?

現在の近江屋跡。ここで、龍馬と中岡は暗殺された。

展覧会でも、龍馬と中岡慎太郎が暗殺された近江屋の部屋を再現し、VTRを流していたけれど(しかも大音量で!)まともに直視できず、人ごみをかき分けて早々にその場から退散。暗殺現場にあった血痕がついた屏風の展示は、7月6日より。初めは、もう一回見に行こうと思ったけれど、やっぱりムリそうだ。もう「いかんちゃ・・・」ってセリフ聞いただけで、胸が締め付けられて、泣きそうになったからね。


こんなことで、最後まで見ることができるんでしょうか、大河ドラマ龍馬伝」。覚悟はしているけど、心配です。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村