坂の上の雲・青雲感想

1話目は、録画で鑑賞だったんですが、2話目はリアルタイムで鑑賞!

1時間半という、近頃では珍しい長丁場(?)なドラマですが、見ごたえがあるんで、ちっとも長く感じないのがスゴイところ。

制作スタッフ、脚本家、みなさんのこの原作に対する思いが、すさまじいものであるということが、伝わってくるんです。
特に、正岡子規役をなすっていらっしゃる香川照之氏。子規の、生き急いでいる感のする様が画面を通して切ないくらいに、伝わってきました。

この回は、青春篇といった感じの回で、真之と子規の東京予備門での生活が生き生きと描かれてそれはそれでよかったんです。でも、もったいないな、と思うシーンもいくつか。
特に、真之が東京予備門での生活をあきらめ、海軍になることを決意するシーンがあるんですが、原作では、もっと悩むんですよ。費用のこととか、自分の進むべき道とか、適正とか。それが、さらっと「海軍に行きます」とか言っちゃってるし、そのあとの心情を謙さんのナレーションですませるし。この進路変更に関しては、兄好古がもっと関わってきてるんで、もうちょっと描いて欲しかったかな?

でも、好古に関しては、軍人なのに福沢諭吉を尊敬しているっていうとこが、今回も出てましたね。実際子供さんを全員、慶應義塾へ入学させたぐらいですから、心から尊敬されていらっしゃったんでしょう。
自分が、日本の騎兵隊を背負っていかねばならない!という気概のようなものが伝わってきました。

来週は、いよいよ日清戦争ですかね。列強の餌食にならないためには、どうすべきか?というむずかしい命題の回だとも思いますが。心して見たいと思うております。