ゴールデンウィーク@安土城址

ゴールデンウィーク。なんて魅惑的な響き・・・。御取引様の中には、9日間ほどお休みされる所もござりますが。しがない小売業に籍を置く身、そんな日々は「夢のまた夢」でござりまする 涙。

そんな折、どこからともなくこんなお誘いが舞い込んでまいりました。


「私たちもさー、ゴールデンウィークとやらを楽しもうよ!!安土城へ行かない??」


こんな魅惑的な発言の主は、我らがマリポロ師匠。マリポロ師匠とは、大阪城小田原城石垣山一夜城と訪れておりますが、ここでまさかの安土城とは!!で、なんで??

「いやさ、照さま(北条氏照のこと)が八王子城築城の際に、一部取り入れてるとかいないとか言ってるからさ」

「それに以前行った時は、発掘真っ最中だったし」


そーですか、そーですか。私、行ったことないんですよ。なんで??


「あのテレビでよく流れる、再現CGがどーしても許せんから・・・」



時は5月1日労働者の祭典メーデーに、マリポロ師匠は東から、私は西から、JR安土駅にて集結。
駅前のレンタサイクル店で、レンタルしないのに道やらなにやら聞きまくって、いざ出陣!


百々橋口道では

「ここからは行けないんだよね。普通はここから登城させない??」と歴史的考察を述べる師匠に、
「でもニョロ(ヘビのこと)が出てきそうですよ」と、高取城でヘビを見て以来、何かにつけ「ニョロ」を連発するヘタレな私。


縈見寺が山主だそうで、入山料500円也。で、通されたのは、目の前にズズィーっとそびえている大手道。天皇行幸の折りに使用する予定であった、つまり我々のような庶民が歩くような所ではない場所からのスタート。

大手道の階段にもびっくりだが、それより側溝の広さが気になる。なぜ??
「やっぱり瀧のように水を流してたんじゃないですかねー。成功した男の趣味ってやつで・・・。」

羽柴秀吉邸跡。道を挟んでお向かいが伝前田利家邸跡。大きな櫓門が建っていたと推測されるとか。子飼の、それも当時それなりの地位にあったであろう二人の屋敷をこの場所に構えさせるとは・・・。

やっぱり、上司としてはありえんな。

信長の、権力の象徴としての城ではあるけれど、やはり、それはそれ。右に左に引き回してくれるのが山城の特徴。実感したのは、五層七階「ヨーロッパでも見たことがない」と言わしめた天主跡からの景色を見た時。


ヤラレタ。

自分なりにこの景色だろう、と予測していたのとまったく違う景色が眼下に広がるのを見たとき、なぜか敗北感が広がってきた。もちろん、私が見ている景色は当時とは全く違っているのだけれど。

おそらく、数多くの戦国武将たちを招待したことであろう。主要な家(織田家にとって)の使者には、信長自ら案内したという。引き回しまくって、コレ。


やっぱり、上司にはしたくないな。


そのあと、頭の中になぜか信長の高笑い(役所広司バージョン)が響きわたる中、なぜかちっちゃい声で信長の悪口を言いながら(笑)、縈見寺三重塔、仁王門、お約束の権造さんを見てまわるのであった。


前田利家邸跡を眺めながらの、ランチタイム。マリポロ師匠にお願いした、近江牛弁当(おいしかった)とロゼのスパークリングワインで、信長やら清盛やら松永やら後北条を肴にした、相も変わらない妄想トークと相成りました。

その後酒の力を借りて、繖山(観音寺城址)へ向かおうとしたのですが、朝の10時に登城をスタートしてランチタイム終了時間は、なんと14時前。どんだけしゃべってんの、私たち(笑)


次回の予定は、その繖山か、関ヶ原か、山中城か。楽しい妄想旅はまだまだこれからも続くのであります・・・。


で、今回の旅の結論。

信長は、上司にしたくない。