夏の課題図書〜今週のお題から

ぶちぶちと彦根訪問記を書いておりましたが(下書き)ごちゃごちゃになってきたので、今週のお題に。自分の中を整理するために書いてるからね、コレ。

課題図書とのお題ですので、今読んでいる本を。歴史小説ではありません。

今の自分の課題図書は、コレ↓

とっくの昔に単行本化にはなっていたのだが、文庫本になって買う主義なもんで今頃。それに郄村薫さんって文庫本化する時に大幅改訂されるんでついつい文庫になるのをまってしまう。ちなみに今待っているのは「太陽を曳く馬」。なんで待つか?大好きな合田雄一郎さんが出ているから♡

グリコ・森永事件を題材にしているそうなのだが(小説はビール会社になっている)。私はあの時高校生で当時淀川沿いに住んでおり、友人の家は商売をしていたので、一番初めに警察が話を聞きに来たのだ。ほどなく、私の家にもローラー作戦という名目で警察の方がやってきたのを覚えている。寄り道したアイスクリーム屋さんで、刑事さんが一息いれているのを見かけたこともある。とにかく異様な事件だった。誘拐された社長のプライバシーはありえないくらいに公開され、お菓子の陳列棚からグリコの製品がごっそりと消え、ある日突然犯人からの「終息宣言」

実はまだ途中なので(現在下巻)、ストーリーの感想を述べるまでには至っていないし、ノンフィクションではなくミステリー小説なので、いくら読む人があまりいないからといって、ネタバレを書く気もない。が、今まで読んできての感想としては「そうだったのか」である。
なぜ、あの社長だったのか。なぜ、企業のトップをやすやすと誘拐できたのか。なぜ、犯人たちは仲間割れしなかったのか。そして、なぜ警察は、マスコミは犯人を追いつめることができなかったのか。そして、なぜ彼らは唐突に終わらせてしまったのか。この事件が一つ一つ時効を迎える度に覚えた疑問に、この小説を読むと何か回答を得たような気になった。

そして、そして、大好きな合田雄一郎刑事が今回も活躍しております。←ここ重要。「マークスの山」を読んで以来のファンなのだ。「マークスの山」でのあの大阪弁はちょっといやかなり、なりを潜めているがそれでもカッコイイ。郄村女史自身が大阪の高槻(いや茨木だったっけ?)のご出身だけに、大阪弁がスムーズなのだ。それに今回もちょっとドキドキするところもありーの。映画化もされているけど、見てない。うーむ、どうなんだろう?


今この記事を書くために本を横に置いているが、帯を見ていると「太陽を曳く馬」の宣伝を載せてくれていますね、新潮社さん。なんですか、ケンカ売ってますか。

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